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今日は何処でねむりにつこうか

このページに掲載しているものは、「ねどこ(診断メーカー)」より、フレーズを、各話タイトル(および各話に織り込まれる言葉)としてお借りして書いた掌編集です。
各話は独立しています。

2018年10月10日現在、3編掲載しています。

図書館で寝る。みんな帰った。

図書室で寝る。みんな帰った。下校時刻を告げるチャイムが鳴る。私は気にしない。夕暮れ、オレンジ色の日の光が、眩しく射し込む。この時間に寝るのも気持ちが良い。授業が全て終わって解放された放課後、眠気に逆らわず、ただ堕ちていくのみ。この静かな誰もいない図書室で、眠るのが好きだ。

公園で寝る。遠くなる。

休日の午前中、散歩をすることにした。もちろん今日の寝床を探すためだ。子供たちの賑やかな声がする。公園だ。懐かしい。私も中学生頃までは、此処で走り回って遊んでいた。公園の敷地内は広々としている。中を一本の道が通り、その両脇に芝生と遊具。ただ子供が遊ぶためだけではなく、散歩道としても活用されている。そうだ、今日の寝床は此処にしよう。心中で決めて早速、公園に踏み込んだ。道を行き、ちょうど敷地内の中央にあたる位置で立ち止まる。そうして芝生へ寝転んだ。
 公園で寝る。懐かしき過去の思い出と共に。すぐに意識が遠くなる。子供たちの声が遠くなる。

机の下で寝る。尻尾が垂れる。

みつけた、という声が聞こえた。クラスメイトの女の子だった。鮮明で無い脳で考える。そうだ、今は昼休みで、たしかクラスメイトたちと、かくれんぼをしているんだ。隠れ場所は、空き教室の、机の下。そうしたら、眠ってしまった。ここ、なんだか、眠るのに良さそうな場所だね。私がうなずくと、私が潜り込む机の下に、少女も入ってきた。せまいよ。良いでしょ、一緒に眠っちゃおう。私もすごく、眠いんだ。
 机の下で寝る。うとうととしかけると、肩に何かが触れたのを感じた。尻尾が垂れる。少女はもう眠っていた。尻尾の正体は、少女のポニーテイル。微笑ましく、暖かい気持ちになり、私も目を閉じる。そっと、彼女に寄りかかった。